改めて、抜き加工について。
”木型”
まず、このベニヤ板を木型とよんでいます。
この緑のスポンジの脇に刃が入っています。
見えている部分の線はスジ用のきれない刃(板)です。
ロットや紙のサイズに合わせて面つけをします。
いわゆる箱とか一般的に、この木型をつくって抜き加工をします。
写真はワンタッチ底の箱の木型で、
立てかけてあるのは、今まで作った木型たちの一部。
これも同じ木型で作っていますが
木型の作り方の工夫で細かい凸凹を再現しています。
こういうものを作るにあたっては
抜き加工屋さんのセンス・感性も大切なポイントです。
(もっと細かいものは腐食刃を使って抜き加工をします。)
”つなぎ”
また一般的な自動機で抜く場合は「つなぎ」とよばれる
バリがあちこちにつきます。
これは抜いている最中にバラバラになってしまわないために
どうしてもついてしまうものです。
木型の刃に傷をつけ、つなぎをつくります。
これもどこにつけるか、抜き加工屋さんのセンスがポイントです。
”油圧式のプレス抜き”
こちらは一枚づつ台の上にセットし抜くので
「つなぎ」をつけずに加工できます。
(ただ刃と刃の合わせ部分はどうしてもごく小さい差はでます)
また加工する紙サイズの制限があまりありません。
L 判(800×1,100ミリ)もそのまま抜き加工ができます。
力もあるので合紙した3mm厚も抜くことは可能です。
ただ、その分時間がかかる=ショット単価が高いです。
抜き型は木型を使用しています。
”ブッシュ抜き”
”協力工場”
このように、抜きひとつとっても加工方法がいろいろとあります。
他にはポンス抜きとかビク抜きとかレーザーカットがあります。
あと前にもアップした折ってからそのまま抜く機械もあります。
http://morikawa-paper.blogspot.jp/2015/05/inoueshikou.html
現在、抜き加工は5社の協力工場さんにお願いしています。
加工内容・ロットによって
私がよりきれいで効率良く仕上がる、ベストな方法を組み立てて
ケースバイケースで各種協力工場さんにお願いしています。
そう、抜きだけの仕事も受注させていただいております。
直接、工場や木型屋さんとやりとりすれば安く上がりますが
イラストレーターデータだったりうまくやりとりできない面が多いと思います。
面付けやデータ自体の確認(弊社はイラレCCまで対応)、
加工屋さんとの信頼関係における やりとり(ここ一番重要かも・笑)
その管理費はどうしてもかかってしまいますが
お問合せいただければ、
一緒にベストな方法を考えさせていただきます!
株式会社モリカワ
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