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2015-07-07

改めて、抜き加工について。

紙管理人の専務の森川です。

今日は抜き加工について。

弊社は抜き加工に関しては

基本的に協力工場にお願いしています。
(カッティングプロッターは社内です)
この、抜き加工というのはいろいろとあります。

”木型”


まず、このベニヤ板を木型とよんでいます。
この緑のスポンジの脇に刃が入っています。
見えている部分の線はスジ用のきれない刃(板)です。
ロットや紙のサイズに合わせて面つけをします。
いわゆる箱とか一般的に、この木型をつくって抜き加工をします。
写真はワンタッチ底の箱の木型で、
立てかけてあるのは、今まで作った木型たちの一部。


これも同じ木型で作っていますが
木型の作り方の工夫で細かい凸凹を再現しています。
こういうものを作るにあたっては
抜き加工屋さんのセンス・感性も大切なポイントです。
(もっと細かいものは腐食刃を使って抜き加工をします。)

”つなぎ”

また一般的な自動機で抜く場合は「つなぎ」とよばれる
バリがあちこちにつきます。
これは抜いている最中にバラバラになってしまわないために
どうしてもついてしまうものです。
木型の刃に傷をつけ、つなぎをつくります。
これもどこにつけるか、抜き加工屋さんのセンスがポイントです。

”油圧式のプレス抜き”

デザインのひきだしにも掲載していただいた
otoさんの紙製ブローチですがこちらは
その「つなぎ」をつけたくなかったので
油圧式のプレス機にて抜き加工をしました。

こちらは一枚づつ台の上にセットし抜くので
「つなぎ」をつけずに加工できます。
(ただ刃と刃の合わせ部分はどうしてもごく小さい差はでます)

また加工する紙サイズの制限があまりありません。
L 判(800×1,100ミリ)もそのまま抜き加工ができます。
力もあるので合紙した3mm厚も抜くことは可能です。
ただ、その分時間がかかる=ショット単価が高いです。
抜き型は木型を使用しています。

”ブッシュ抜き”

金型を使って抜く加工です。
カードなどはこれでよく抜きます。
これで抜くと、仕上がりの大きさが
断裁角丸落としに比べて揃います。
ただ金型作成代が精度によってちがいますが
数万円から数十万円とかかります。
紙質によっては、やぶけてしまったりと不向きなものもあります。


”協力工場”

このように、抜きひとつとっても加工方法がいろいろとあります。
他にはポンス抜きとかビク抜きとかレーザーカットがあります。
あと前にもアップした折ってからそのまま抜く機械もあります。
http://morikawa-paper.blogspot.jp/2015/05/inoueshikou.html

現在、抜き加工は5社の協力工場さんにお願いしています。
加工内容・ロットによって
私がよりきれいで効率良く仕上がる、ベストな方法を組み立てて
ケースバイケースで各種協力工場さんにお願いしています。

そう、抜きだけの仕事も受注させていただいております。

直接、工場や木型屋さんとやりとりすれば安く上がりますが
イラストレーターデータだったりうまくやりとりできない面が多いと思います。
面付けやデータ自体の確認(弊社はイラレCCまで対応)、
加工屋さんとの信頼関係における やりとり(ここ一番重要かも・笑)

その管理費はどうしてもかかってしまいますが
お問合せいただければ、
一緒にベストな方法を考えさせていただきます!

株式会社モリカワ


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