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貼合・合紙加工って、なに?

こんにちは!営業企画・広報担当のメイです。
展示会やイベントであっという間に時間が過ぎ、気がつけば入社して3ヶ月が過ぎようとしています。今回のメイログでは、貼合・合紙加工 についてご紹介します!

大正11年に創業した弊社、最初に始まった事業がこの貼合・合紙加工です。接着剤を用いて複数の紙を貼り合わせることで厚さを調整したり、表と裏で異なる色を持つ紙を作ったりと、規格外の用紙を生み出すことが出来る加工です。

貼り合わせの作業を初めて見たとき、加工技術の中でも群を抜いて「どうなってんだ…!」と衝撃を受けたことを今でもよく覚えています。

というのも、紙を貼り合わせるスピードが尋常ではないのです。接着剤をのせたローラーに1枚目の紙を通し、角を揃えながらもう1枚の紙を貼り合わせていくのですが、その動きは驚くほど速く、それでいて位置も正確なんです。
また、接着剤の量も均一でなければなりません。微妙な量の違いで仕上がった紙にムラが出てしまうため、紙の状態を見極めながら細かく調整する必要があります。

この工場勤務の1ヶ月は、一通りの加工技術を実践的に学ぶ期間だったので「え、貼り合わせもやるの?」と一瞬ぞっとしたのですが、完全な思い違いでした。誰でもできるものではなく、何年も経験を積んだ紙工職人だからこそ成せる熟練の技なのです。
1ヶ月限定の新人には出来るはずもありませんが、いつかは体験してみたいです。接着剤で手がベタベタになると思いますが(笑)

創業当初から続く貼合・合紙加工の技術は、100年以上受け継がれてきた弊社の原点です。長い年月をかけて積み重ねられた感覚や判断が息づき、途切れることなく続いてきた大切な技術を、これからも丁寧に伝えていけたらと思います!