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スジ押し加工って、なに?

こんにちは!営業企画・広報担当のメイです。
最近はグッと冷え込み、紙を扱う手先もひんやりとする季節になりました。
みなさまはいかがお過ごしでしょうか。

今回は、「スジ押し加工」という加工技術についてご紹介します。
ちょっと専門的に聞こえますが、実は日常のあちこちで使われています。
厚紙に折り目となるスジを入れ、折りやすく、かつ折り目を美しく仕上げるための加工で、ファイルやメニューブック、パンフレットなど、厚紙を綺麗に折る際に欠かせません。

この機械を使って作業を行います。ご覧の通り、「手を挟むと危険!」と言わんばかりの注意シールがしっかりと貼られています。(安全装置は付いているものの、初作業の日は手が震えました。)

まず紙をセットし、足元のペダルを踏んで上下のバーを作動させ、スジを入れます。踏み続けると「トントン」と一定のリズムで連続してバーが上下する仕組みになっており、一踏みで複数のスジを入れることが出来ます。特にファイルや冊子は、背表紙に2本のスジを入れることが多く、お客様のご要望に合わせて幅をミリ単位で調整しています。

ただ、このトントンのテンポが初日の私にはちょっと速くて…タイミングを少しでも間違えてしまうとスジがずれてしまうんです。連続でスジを入れることが出来れば効率的なのですが、慣れないうちは1本ずつ慎重にスジを入れていました。
もちろん、現場の紙工職人は、今日も涼しい顔で正確に連続トントンしています。一見シンプルな作業のようで実はとても繊細なスジ押し加工ですが、紙工職人に掛かればその難しさを全く感じさせません。(作業のお手本を見せていただくときも、いつも簡単そうに見えるのですが、毎回騙されます。想像の200倍は難しいです。)

紙製品を見かけたときは、ぜひ折り目にも注目してみてください。さり気ない部分にも職人技が潜んでいることも思い出していただけたら嬉しいです!